今年、ハーブヒロは新たな挑戦として、Oleum Crete(オレウム・クレテ)社のプレミアム・オーガニック・オイルを限定入荷できることになりました。
本数はわずか200本。
なぜそれほど少ないのか、なぜこれほど特別なのか――。
今回はその背景にある“物語”をご紹介いたします。
■ クレタ島南部の小さな谷で続く、静かな伝統
Oleum Crete社のオイルが作られているのは、クレタ島南部・メッサラ(Messara)渓谷周辺。
ここはギリシャの中でも特に日照時間に恵まれ、海からの風と標高差のある地形が、オリーブの実に深い香りを与える土地です。
この地域では、古代から続く伝統に従い、いまでも一粒ずつ手摘みで収穫されます。
地元では、オリーブの実を乱暴に扱うことは“木の命を傷つけること”と同じと捉えられており、丁寧な扱い・丁寧な圧搾が、今も息づいています。

■ Oleum Crete社の哲学:
「大量生産できない理由」は“こだわりの深さ”
Oleum Crete社はあえて大規模化せず、選ばれた農家だけと提携し、品質管理を徹底しています。
こだわりの一例としては:
- 早朝のみ収穫(気温が最も低く実の劣化がない時間帯)
- 摘みたての実を数時間以内に圧搾
- 低温抽出によるポリフェノール保持
- オーガニック認証(EU基準)取得済み
- ブレンドせず単一品種(コロネイキ種)だけで仕上げる
これらの理由から、年間生産量は非常に限られており、世界中からの需要があるにも関わらず、「増やすことができない」というのが現状です。

■ 代表・矢野晶裕が現地で“心を動かされた瞬間”
今回の輸入が実現したのは、代表・矢野が直接ヨーロッパを訪ね、バラ農園や畑を歩き、様々な種の生産者の方々と話し合うことが出来たからです。
雑味のない香り、フルーツのように広がる青み、最後にすっと抜ける清らかな苦味。
その味わいの背景には、
「家族経営の誠実さ」
「大地を守るための努力」
「不必要に増やさないという信念」
があり、その姿勢に心を動かされたといいます。
その“姿勢ごと日本に届けたい”という想いから、今回の輸入が決まりました。
■ なぜ日本に200本しか届かないのか
① ギリシャ → ヨーロッパ主要港 → 日本
クレタ島から日本へ直接船便はありません。
そのため、まず“ヨーロッパ大陸の主要港”へ移動し、そこから別の便でアジア航路へ乗せます。
=2回の船便を乗り継いで到着します。
この物流が小規模生産オイルにとっては大きな壁で、小ロットの日本向け輸送はコスト・時間ともに難しく、多くのギリシャ産EVオイルが日本に入ってこない理由でもあります。
② 生産量そのものが少ない
Oleum Crete社は「収穫量を増やさない」「オイルを混ぜない」という方針のため、輸出枠のほとんどはヨーロッパ市場で埋まってしまいます。
その中で、今回確保できたのが200本だけでした。
■ “特別に届けられる200本”として
今回の入荷は、単に高品質なオイルの確保ではなく、現地との信頼関係、
生産哲学への共感、そして輸送の複雑さを超えて届く、奇跡のような200本 といえます。
次回の記事では、
・実際の味わい
・料理との相性
・香りとポリフェノールの特徴
・おすすめの使い方
などを詳しく取り上げて「食べたくなる情報」をお届けいたします。